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夏の思い出(2)
弱い自分を隠し、
必死に傷つかないように自分を守る。
近づきたい相手に
わざと距離をとり、
相手から見えないように
隠れる。
近づきたいのに、近づかない。
透明の壁に阻まれるかのごとく、一定の距離をあけて
1日が終わる。
だけど・・・・大イベント(学園祭)を前に、
距離が一気にゼロになる・・・。
『夏の思い出(2)』
学園祭で、僕らのクラスは、飲食店をすることになった。
当時、O157が流行し、学園祭でも飲食無しという学校が多かった中で、
ボクの高校は生徒会が仕切り、審査するということで
実行が許可されたんだ。
そして、その生徒会の意思を決める立場に、僕はあった。
けどね、誤解しないでね。
だからといって自分のクラスを優先したわけではないんだよ。
ボクは、かなり張り切っていたんだけど、
正直、学園祭は微妙な雰囲気だったんだよね。
みんな当日、遊びたいから、
飲食よりも「展示」を選んで、結局のところ、飲食店の企画が集まらなかった。
飲食とかやっちゃうと当日は接客や調理で、遊ぶどころじゃないから、
あまり人気が無かったんだよね。
ボクがやりたかったのは、「縁日」だったんだよ。
金魚すくいやヨーヨー、アイスクリーム売ったり、わたあめ作ったり。
教室の中をお祭りムードたっぷりにしたかった。
けど、、、
人気が無かった「飲食」で、落ち着いたのね。
しかも・・・・中華。
(≧◇≦)エーーー! だよね。
縁日とは、間逆だよ・・・。日本じゃないしw
でも雰囲気的には、少しは似てるのかな。
話がそれちゃったけど、ここで、班分けをすることになったの。
今まで見つめることしかできなかった彼は、いつも一緒にいる隣の席の男子と、
少し離れた席に居る男子で3人。
班分けは4人だから「1人分」 空いてるのね。
ボクは、しばらく様子をみていたんだけど、4人になる気配はなく・・・
いまだ!とばかり、席を立ったんだ。
勇気を振り絞った。
今まで生徒会で当たり前のように、体育館やグランドで、全生徒の前に立ってるのに・・・
こんな時、自分のことになると、ほんと、何も出来ない自分・・・。
立ちあがったのはいいけど、後ろに歩く勇気がなく・・・
前の180度をぐるっと見た後、また席に座る、意味分からないボク・・・。
そこに・・・
??「俺らの班に入らない?」
意外にも、、、
声をかけてくれたのは、いつもボクが気にしている彼の隣にいる男子。
そう・・・。3人で、残り1人というボクが入りたい、と思ってさっき、席をたった、
その班からだった。
声をかけてきた男子の隣には、、、彼がいた・・・。
こんなに近い距離に・・・。
(続く)
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