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夏の思い出(1)
寄り掛からなけりゃ
側に居れたの?
気にしていなければ
離れたけれど 今更、今更、無理だと気付く
笑われて
馬鹿にされて
それでも憎めないなんて・・・
(中村中 友達の詩より)
なんなんだろう・・・。この気持ち。
近づきたい。
けど、何か変・・・。
言ったらきっと馬鹿にされる。
「友達になりたい・・・」なんて。
高校2年。ボクは、クラスメートに友達になりたい男子がいた。
けど、自分から「友達になりたい」と言えず、
遠くから眺めるだけの毎日が続いていたんだ。
一歩、近づく勇気があれば、こんなに苦しむこともないのに、
放課後になって訪れる胸の痛みは、
他の、いかなる痛みをもってしても消えることはなかった。
気づくと、授業のプリントを後ろにまわすとき、
休憩時間、
朝、放課後の教室出入りでさえ、
彼の姿をボクは追いかけていた。
授業中、寝ているところや
隣の男子と楽しそうに笑いながら話す表情、
ときに女子から声をかけられて照れくさそうな仕草をしているところ、
いつも思ってた。
あの隣の男子になりたい。
女子になって気軽に声をかけたい。
かなうこともない途方もない希望と、
ちょっと勇気があれば、近づくことは出来るのに、という自分への言い訳のような諦め、
近づきたい欲求は、日に日に強くなっていき・・・
気づくと、1学期が終わろうとしてた。
教室の中は、夏休みの予定を話す会話、僕には雑音のように意味のない言葉のまま素通りする。
ボクの視点の先には、やっぱり彼がいたから。
夏休み、どうするんだろう・・・。
どこか旅行とかいくのかな・・・。
そう考えていると、少しだけ楽しい気分になった。
僕は生徒会の役員をしていて、
放課後は、重に、生徒会室にいた・・・。
何か用事があるわけでもないのに、なぜかそこは休憩室のように
みんなが集まって、お菓子を食べたり、談笑したり、
別に校則の話なんてここではしないォィォィ・・・。
そんな生徒会室だった。
ここで仲間と話すように、彼にも話すことができればいいのにな、と思いながら
夏休みを前にして、学園祭の企画や準備のことで
彼への思いや悩みを封じるように生徒会に没頭してた。
─続く─
この話は、
ボクがはじめて、同性を好きになった高校時代の話。
でもボクには、近づく勇気さえなかった。
ヘタレもいいとこで、
一言、「おはよう」とかいうことさえできなかった。
あと少し、という短い距離が急にまた遠くなったり、
せっかく距離がなくなっても自分から離れたり、
自分の思いと説明のつかない気持ちに振り回されながら、
ボクが出した決断は・・・。
この体験話の最後には、僕が歌う、「友達の詩」を披露します!
この歌には共感どころか、僕の高校時代、そのまんまだった・・・。
90万アクセス記念企画のメイン動画につながる、更新なんで、
ちょくちょく読んでね!
勘のいい人なら、
「あれ?以前、読んだような・・・( ̄0 ̄;アッ あの小説・・・まさか!?」
答えは、いいませんけどぉ(笑)