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VOICEー(4)
気分転換に続きかいてみます。
<<これは、11月に更新する『ゆうの一人ラジオ?VOICE?』で最終回を迎える連続小説です。>>
<<前回のゆうの一人ラジオで放送した連続小説は、下記からご覧いただけます>>
プッ。
電話が切れても、ミズキは・・・
携帯を下さなかった。
僕は、
「大丈夫なの?」
と声をかけても、しばらく沈黙が続き、
『鍵を返せってさ・・・』
そう呟いて、また大粒の涙を目にうかべていた。
“同棲”してたのかな・・・
今日は驚きの連続でもう何があっても驚かない自信がある程
僕は、沈黙に耐えていた。
いつも一緒にいた大親友が、
実はゲイで、
そして、彼氏がいたこと。
さらには、合鍵・・・。
僕は、いったい、いままでミズキを見ていたのかどうか、
怪しく思えてきた。
今、隣にいるミズキは、ミズキなのか・・・?
その疑問を払拭する間もなく、ミズキが口を開いた。
『最初はね、ゆうのことが好きだったんだ・・・』
はい!?
はいはい!?!?
ええ!?!!?
さっき、もう何にも驚かないと思ったばかりだけど、
驚いた。
『ゆうの後を追って、軽音楽部に入ったし、ゆうと同じバイト先に入ったんだ・・・』
なぜ・・・今、それを言う!?
偶然じゃなかった、毎日のミズキとの行動。
僕には、長い長い沈黙の世界が必要なほど、
脳は、混乱していた。
『けど、ゆうは僕になんか振り向いてくれないし、だから・・・』
だ・・・だから!?
『さみしかったから・・・』
僕の中で続く沈黙に、
ミズキは、次々と矢を打ってくる。
僕は、考えるのに必死だった。
『最初は、さみしさを紛らわせたかっただけ・・・』
『でも僕が本気になってきたら別れるって・・・』
『・・・・。遊ばれてたのかな・・・。』
そして・・・・
『おねがい・・・ゆう。今日だけでいいの・・・。』
『彼のことを忘れさせて・・・』
沈黙続く僕の口を
さらにふさぐミズキの唇。
そして、ミズキの手は僕の・・・
あそこに伸びてきた。
ミズキは、大切な友達。
だけど・・・
だけど・・・
僕、そんな趣味は・・・
あっ・・・・・・・・・・・、だめ・・・。
(続く)