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VOICEー(2)
<<これは、11月に更新する『ゆうの一人ラジオ?VOICE?』で最終回を迎える連続小説です。>>
<<前回のゆうの一人ラジオで放送した連続小説は、下記からご覧いただけます>>
カミングアウト(前編)
http://ameblo.jp/yusakumode/entry-10130079395.html
カミングアウト(後編)
http://ameblo.jp/yusakumode/entry-10130079649.html
カミングアウトは、友達を好きになってしまった男の子の話。
今回は、その逆をテーマにしようと思ってます。
友達から突然、ゲイだと言われたら、どうしますか?それでは、続きをごらんくださいませ。
駅の階段を上がると、
改札の手前のところに、ミズキがいた。
ミズキは、僕に気づくやいなや、ジーと僕のほうを見つめていた。
僕は、なぜかこのとき、恥ずかしくなって
携帯を手にとり、
携帯をいじりながら、ミズキのほうに近寄った。
ミズキ「ゆう・・・。」
僕は、か細く僕のことを呼ぶミズキの肩を軽くたたき、
「雨降ってきたし、早く家に行こうぜ」
ミズキは、ただ小さくうなづいていた。
何があったのか・・・。
僕で力になれるのか、
不安と焦りのようなもので、
歩幅は、大きくなっていた。
家につくなり、ミズキは、意外な行動をとってきた。
ドアを閉めると、鍵をかけ・・・
抱きついてきたんだ。
「お、おい!酔ってるのかよ」
だけど次の瞬間、
あったかいものを感じた。
思いがけない一瞬だった。
ミズキの唇は、僕の唇に、
そしておもむろに、半ば強引に、熱いものが口の中に溶け込んできた。
ファーストキスではなかったが、
初男性キスだった・・・。
僕は、戸惑った。
からかっているのか?
いつもの馬鹿なのか?
ボケなのか?
僕は、どうしたらいいのか?
とりあえず、
僕「やめろよ?、ゲイじゃあるまいし?」
冗談と受け止めて、僕も冗談で返した。
ミズキは、小さな声で言った。
『ゲイだから…』
え・・・。
ミズキは、そういった後、またキスを迫ってきた・・・。
僕は、とっさに交わしてしまう。
だってそうでしょ?
友達だと思ってた。
それも一生の友達だと思ってた。
なのに、なのに・・・
こんなのって・・・。
僕は、目の前にある、友達の思いがけないカミングアウトを受け止められずにいたんだ。
ミズキは、しゃがみこむと・・・
『失恋しちゃったんだ…。親にもゲイだってばれた…。もうどうしたらいいんだろ…』
『ゆう…教えて。僕、どうしたらいいの?』
毎日一緒にいて、気づかなかったこと。
友達のこと。
僕は、どうしたらいい?
<<続く>>